トンコリとは、日本とロシアにまたがる北方民族であるアイヌ民族に伝わる 伝統的な弦楽器で、一般的には五弦琴と呼ばれています。
このトンコリですが、近代までに継承者がいなくなり、伝承が途絶えていましたが、 現在は、演奏技法も新たな解釈でもって深化・発展を遂げております。
世界的にも数的にもまだまだ少数の貴重な楽器なので、名前を聞いたことがない方がほとんどだと思いますが、音色はとてもソフトでやさしく、人の心理的な内面に強く訴えかけるような印象深いものです。
(京都精華大学 小松教授による) |
トンコリ
※Wikipediaより引用 |
アイヌ民族 ※Wikipediaより引用 |
今回、この伝統弦楽器のトンコリを収納するアルミケースを製作頂きました。
トンコリの形状が非常に特殊で、長さ1.5メートルもあり、弦を巻く基の部分が
かなり出っ張って極細でもあるので、移動時に特段の配慮が必要で、もちろん既存品のケースは皆無の状態でお困りの所を当社HPよりお問い合わせ頂き、今回製作して頂きました。 |
|
製作者:小松様コメント・・・
現物採寸をしたので、楽器の形状・サイズにピッタリとフィットした物でかつ、扉の開け方や持ち手の位置など、ユーザーの希望を
痒いところまで反映されたケースが出来上がり、非常に嬉しいです。世界に一つしかないアルミケースですね。これは(笑) |
|
|
あまりの出来栄えに営業担当の小谷と肩組みして一緒に喜びを分かち合われていました。
帰られる際もこんな感じで終始笑顔でした。
こんなに喜んでいただけると、仕事もやりがいがあります! |
今回、このトンコリケースの製作をご依頼頂きました京都精華大学 人文学部 教授、博士(工学)、音育家/映像・環境音楽家/音空間デザイナーの小松 正史 様。
音を「聴くこと」の重要性を伝えるために、音の教育・研究・表現活動を行なっておられます。
世の中の音の世界は、音楽や会話など、人の意識に「注意」を向けさせるものが極めて多いですが、そればかりではないと考えておられ、
生活空間の背景にある自然音や気配など、普段あまり意識をすることはないけれど人が生きる世界を支えている重要な脇役の「音」がたくさんあると、考えておられます。 |
そうした音を「聞き」、「調べ」、「新たに作り上げること」を、 一連の音楽活動として捉え、大学の教育機関や社会の現場で、音を切り口にした教育や空間デザインの提言をし、さらに演奏活動もされておられます。
→ 小松 正史 様 オフィシャルサイト |
|
|
|
― 購読解除 ―
いれもん通信の配信を解除される方は、お名前とメールアドレスを記入して送信ボタンを押して下さい。