アルミケースのアクテック株式会社が毎月お届けする『いれもん通信』です。

　今回ご紹介させて頂くのは、11月のいれもん通信に「長年作っていたジオラマが完成しました。」
と返事を頂いた方をご紹介させて頂きます。

　そのお返事を頂いたのが教行寺さんでした。兵庫県西宮市名塩にある浄土真宗本願寺派の寺院で名塩御坊とも称されています。

　この教行寺は、1475年（文明7年）に本願寺中興の祖と言われている蓮如によって創建されたお寺です。現在の本堂は1761年（宝暦11年）に建立されたものだそうです。

　その教行寺さんから趣味のZゲージのジオラマケースがついに完成しましたとご連絡を頂いたので、今回のいれもん通信の取材をお願いしました。

　この物語は12年前のある問合せから始まりました。いつものように、1通の問合せメールが届きました。そのメールには、CADで書かれたトランク図面が添付されており、この図面のアルミケースが作れますかという内容でした。

　頂いた図面では、底部の高さは40mmでしたが、角金具が干渉する為、50mmに変更させて頂きました。さらにジオラマのレイアウトに合わせて蓋部を100mmから110mmへと変更しました。

また、蓋は取り外せるように蝶番をつけずに４つの錠前で蓋を固定するようにしました。これで仕様が確定し、納品させて頂きました。それが12年前のお話です。

そこからコツコツとジオラマを作られ、12年の歳月をかけてついに完成したとご連絡を頂きました。
どの様なジオラマになったか是非見せて頂きたいとお願いし、今回のいれもん通信になりました。

12年もかけてコツコツ作る楽しさは、モノづくりをしている私たちも共感できる部分だと思います。
何より、12年後に完成させたことをお知らせ頂いて、本当にうれしく思いました。

教行寺さんの温かい心に触れることができて本当に良かったと思います。

　今年の干支は丑です。天満宮の総本社である北野天満宮には、大小様々な牛の像が１０数体置かれています。これは、祭神である菅原道真公が丑年の生まれで、牛は天神様のお使いと言われることが由来だそうです。

　数多くの牛の像があるなかで、拝殿の欄間にある牛だけが立った姿をしています。
なぜ欄間に刻まれた牛だけ立っているのかはわかりませんが、様々な牛の像を見ることができます。

　昨年はコロナ禍で大変な１年でしたが、新しい芽が出てくる１年になることを願います。