大和は国のまほろばたたなづく青垣山にこもれる大和しうるわし
「古事記」 日本武尊 (ヤマトタケル)
今回はヤマト政権の中心地域であったとされる奈良県桜井市からのいれもん通信です。桜井市の紹介はいれもん通信第9号・・・「花の寺」長谷寺に続いて2回目です。
いれもん通信第9号
前方後円墳など貴重な古墳が今日まで残り、由緒ある社寺多い歴史深いところという印象の桜井市ですが、もう一つの顔があります。それは夏の麺の王者「そうめん」発祥の地なのです。
奈良市から国道169号線を走ります。山之辺の道南ルートや崇神天皇陵を左に見ながら南下すると、大小さまざまなそうめんの工場が見えます。三輪そうめんで全国的にも有名です。さらに走ると日本最古の神社「大神神社」(おおみわじんじゃ)の大鳥居があり、桜井市の中心部へ入ります。
おまけコーナー・・・この大鳥居のそばにある白玉屋栄寿さんのもなか「名物みむろ」が私の大好物です。
→白玉屋栄寿
そうめんと双璧をなす、西日本ではあまり馴染みのないのがひやむぎです。
どちらも汗だくになって麺を茹で上げ、冷たく冷やすと夏の食欲のない時にはサイコーですね。ちなみにそうめんとひやむぎの違いなのですが・・・直径1.3ミリ未満のものがそうめんで、1.3ミリ以上1.7ミリ未満がひやむぎであるということです。(JAS規格)さらに1.7ミリ以上がうどんであります。
余談ばかりでしたが、今回は桜井市多武峰(とうのみね)の談山神社(たんざんじんじゃ)からのいれもん通信です。
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由来 氏子による雅楽演奏
今月のいれもん通信は奈良県桜井市にある談山神社さんからお届けします。
→談山神社のホームページへ
談山神社は1300年以上も前から続く歴史ある神社で、大化の改新で活躍した中臣鎌足(なかとみのかまたり)、のちの藤原鎌足公が祀られています。鎌足が中大兄皇子(なかのおおえのおおじ)と蘇我入鹿(そがのいるか)の暗殺計画を練った場所が多武峰の山中です。現在その山は談い山(かたらいやま)と呼ばれ、談山神社の後方にあります。談山神社の社号はそこから名付けられました。
談山神社では古くから氏子の方々がいろいろな面で支えてきました。その中で、大化の改新・1350年を記念して談山雅楽会(たんざんががくかい)という集まりができました。
→雅楽について |
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実は今年5月に談山雅楽会の方々がフランス公演をされました。野外ステージライブやコンサートホールでの公演のほか、ユネスコの世界遺産に登録されているシャルトル大聖堂で奉納演奏もされました。その時の演奏曲が「浦安の舞」というものです。
「浦安の舞」は昭和8年に昭和天皇が作詞され、同15年に全国の神社に一斉に奉納されました。この唄は「世の中が波立つことのないよう平和であってほしいと神々に祈っています」という意味です。演奏の間に赤と白の装束を着た巫女が手に鈴を持ってゆったりと優雅に舞います。談山雅楽会の方からいただいた写真から、フランスの方々が熱心に聴き入っていたことがうかがえました。シャルトル大聖堂はカトリック系キリスト教の信仰者にとってとても重要な場所です。神聖な和の音楽と歴史ある洋の建築物の融合。宗教や文化は違えど、平和を願った曲だから実現できたのでしょう。
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談山神社とフランス公演の写真集へ
フランスまではもちろん飛行機で移動します。裸のままでは持って行けない・傷が付いてしまうということで、楽太鼓(がくだいこ)と琴専用アルミケースの採用をいただきました。
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