アルミケースのアクテック株式会社が毎月お届けする『いれもん通信』です。

　現在、弊社にはGZタイプ、GRタイプ、AAタイプ、ACタイプ、GCタイプ、Lamiタイプと6種類のケースの種類があります。その中でも、GRタイプという、コーナーが樹脂のタイプのケースでご依頼いただくことが多いです。

　ところが、このGRタイプは、他のタイプのケースにはないウィークポイントがあります。
それは、ケースのフタと底との嵌合部分です。

　GRタイプ以外のケースは、フタと底のフレームが凹凸になっており、その凹凸が嵌合します。
しかし、GRタイプは凹凸になっていません。特に普通に使用する分には全く問題ありませんが、重量物の運搬などは苦手になります。

　そこで、GRタイプも凹凸で嵌合する強化版をつくることになりました。

フレームの部分はACタイプで使用しているものを使うので、コーナー樹脂を新しく作る必要があります。

　現在のGRタイプのコーナー樹脂の設計に着手し、いよいよ試作となりました。

　これまでだと、切削での試作を行っていたですが、今回は色々チャレンジしてみようという事になり、3Dプリンターで試作してみようという事になりました。

　ですが、このためだけに3Dプリンターを買うことはできないので、3Dプリンターを時間貸ししてくれるワーキングスペースを見つけ、そこで印刷をしてきました。

　行くまでは簡単にできないだろうと思っていましたが、本当に簡単に作ることができました。お話を伺うと、3DCADで図面を書くということが一番ハードルが高く、そのハードルを超えてしまうと後は驚くほど簡単に印刷できてしまうそうです。

3Dプリンターでの試作の様子（MP4形式）

　アクテックでは、約10年前から3DCADを使った設計を行っていますので、3Dで図面を書くことは普通にできるので、非常にスムーズに印刷することができました。

　実際にケースに取り付けてみると、ピッタリ取り付けることができました。製造のメンバーに確認を行い、これから微修正をして、最終試作を行っていきます。

　3Dプリンターを使いこなせると、試作はすごく楽で安価にできると思いました。

　今回は枚方八景になっている国見山に行き、そこからの展望を写真に納めてきました。

　ハイキングコースもあり、そんなに時間もかからずに枚方の町が見下ろせる所まで行けました。

　枚方どころか京都市のまで見渡せる場所でした。